私のストーリー＜5＞

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よろしくお願いいたします。

来週から抗がん剤治療を始めましょうということになり帰宅しました。

抗がん剤治療は通院で点滴で行います。

家に帰ってもまだ私は迷っていました。

いろんな不安があったのですが、

半年間やってがんが小さくならなかったらどうなるのだろう？

副作用のきつさはどのくらいなのだろう？

月に数万円かかると言われたけど大丈夫だろうか‥。

考えれば考えるほど不安が募ります。

医師とも意思の疎通がきちんとできているとも思えない。

そして私はある決断をします。

翌日、病院に行き医師に抗がん剤治療はしないということを告げます。

医師はびっくりしていましたが、私の意思が固いことを知ると

仕方なく納得されたようでした。

と、言っても私に次の策があったわけではありません。

正直言いますと、このときはもう諦めに似た心境がありました。

もう治療はしない、できない。

このまま死んでいくのを待つしかない。

こう考えながら悶々と１カ月を過ごしました。

ただこの間も仕事はしていました。

それで少しは気も紛れていたと思います。

１カ月が経ったころ、飛び込みである大病院に行き、

そこでこれまでの状況を話し診察してもらいました。

診断結果は最初の医師と同じ。

かなりがんも進行している。

しかし、１つだけ違うことがありました。

それは「すぐに手術できる」と言われたことです。

私に希望の光が差した瞬間でした。

つづく。

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